1999、4、1 北海道旅行記T
1996年7月に北海道へ取材旅行に出かけることが出来ました。
(妻には4ヶ月遅れの新婚旅行と言うことで)
上陸3日目、知床自然センターからさらに半島の先をめざし車を走らせました。
天気もよく、能登半島をもっと雄大にしたような景色のなかを気分よく走っていると
砂利路を向こうからトボトボと歩いてくる動物の影、
「北キツネや!」二人同時に声をあげた。
初めて見る野生の狐はなかなかの感動ものでした。
昨日売店で見たの(何か病的な)とは違って何か雰囲気がありますぞ。
耳につけられた認識標らしき物が痛々しい。
車を止めるとそばに寄って来て何か物欲しそうにしている。
野生の狐などには餌を与えてはいけないのだぞ、
しばらくして何も貰えないと解るとまたトボトボと歩き去っていった。
何だか子供の頃よくいた野良犬を思い出した。
カムイワッカの滝まで行くと二匹の狐が、観光客に物乞いをしている。
どの狐も人馴れしていて、認識票や発信機をつけていて
本当の野生とはいえないようで少し残念で寂しい。
ふと気がつくと自分達の立っている橋の下にさっきの狐がいた。
体をくねらせながら藪の中をスイスイ歩く姿は
優雅で躍動感が溢れている。
犬とは違う野生の狐の姿に、しばし見とれてしまった。
帰りのフェリーの中で色々な狐の姿を思い出しながら
家で待つ箱にどんな図案をつけようか想像をふくらませていきました。